“衰弱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいじゃく60.0%
おとろへ13.3%
おとろ6.7%
つかれ6.7%
めげ6.7%
よわ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子宮癌しきゅうがんとのことだった。金光教こんこうきょうって、お水をいただいたりしているうちに、衰弱すいじゃくがはげしくて、寝付いた時はもう助からぬ状態だと町医者は診た。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
寝過ぎと衰弱おとろへとから、恐しい苦痛の色を顔に表して、半分は未だ眠り乍ら其処に座つて居るかのやう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
追々惰気だきを催して来、しかも思い切って心を許し、眠に入ることが出来なかったので、身心次第に疲労つか衰弱おとろえて、戦意とみに失われ、退陣したいものと思うようになった。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
神経しんけい衰弱つかれにぞ絶間たえまなく電車過ぎゆき
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ヨウヨウ。久し振りのお作どんじゃい。若い亭主持ってもなかなか衰弱めげんなあ」
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし俺は衰弱よわっている。これほどの姦策かんさくをたくらむ奴だ、どんな用意がしてあろうも知れぬ。あべこべに討たれたら悲惨みじめなものだ。……さてここにある横穴だが、何んとなく深いように思われる。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)