衰弱すいじゃく)” の例文
子宮癌しきゅうがんとのことだった。金光教こんこうきょうって、お水をいただいたりしているうちに、衰弱すいじゃくがはげしくて、寝付いた時はもう助からぬ状態だと町医者は診た。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
おもかった、はは病気びょうきもおいおいにいいほうへとかいましたけれど、衰弱すいじゃくしきったものはもとのごとく元気げんきになるには、手間てまがとれたのであります。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もる苦労くろうかさなる失望しつぼう、ひしひしと骨身ほねみにしみるさびしさ……わたくしからだはだんだん衰弱すいじゃくしてまいりました。
そばによってみると、博士は、心臓が衰弱すいじゃくしているようで、みゃくがわるいが、しかしちゃんと生きていた。X号はよろこんだ。博士はこんこんとねむっているらしい。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
復一の神経衰弱すいじゃくこうじて、すこし、おかしくなって来たという噂が高まった。事実、しんしんとけた深夜の研究室にただ一人残って標品プレパラートを作っている復一の姿は物凄ものすごかった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あなたにとってはどうでしょうか、ぼくにとって、あのオリムピアへの旅は、一種青春の酩酊めいていのごときものがありました。あの前後を通じて、ぼくはひどい神経衰弱すいじゃくにかかっていたような気がします。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「勿論悪いですよ。体が衰弱すいじゃくしている証拠だから」
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
人間にんげんには、ひと臨終りんじゅうというものは、ただ衰弱すいじゃくしたひとつの肉体にくたいおこる、あの悲惨ひさん光景ありさましかうつりませぬが、わたくしにはそのほかにまだいろいろの光景ありさまえるのでございます。
「二十年前の人間は、悪病と栄養失調と非衛生とおどろくべき無知無能のために、このような衰弱すいじゃくしたからだを持っている。よくごらんなさい。これでも十五歳の少年なのである」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まえにもべたとおり、わたくしからだはだんだん衰弱すいじゃくしてたのでございます。
たいへん衰弱すいじゃくしていたのだ。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)