“母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かあ40.1%
はは11.5%
11.0%
っか9.3%
つか5.2%
はゝ4.8%
ふくろ2.9%
おっか2.7%
かか2.2%
かゝ1.5%
っかあ1.3%
があ0.5%
おふくろ0.5%
おや0.5%
はヽ0.4%
0.4%
0.4%
おつか0.4%
っかア0.4%
ハラ0.4%
ムツタア0.3%
おも0.3%
オモ0.3%
おっ0.1%
ちゝ0.1%
はば0.1%
かヽ0.1%
アモ0.1%
ツか0.1%
ママン0.1%
おつかあ0.1%
おれ0.1%
かかあ0.1%
かア0.1%
がが0.1%
なか0.1%
はら0.1%
0.1%
ひと0.1%
ふく0.1%
カア0.1%
ッか0.1%
マザア0.1%
マザー0.1%
マ・メール0.1%
メール0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長吉ちょうきちや、ここにっておいで、かあちゃんは、すぐうちへいってねんねこをってくるからな。どこへもいくでねえよ。」
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「もう一ぺんってごらん。」とおかあさんがった。「そして返事へんじをしなかったら、横面よこッつらっておやり。」
かれは、母親ははおや一つでおおきくなりましたが、そのはははやんだので、まったくひとりぽっちとなりました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
では、標本みほんのつもりで、わたくしはは歿なくなったおり模様もようを、ありのままにおはないたしましょう。
「おとっさんやおっさんにもよろしく言ってください。病人も御覧の通りで、もう心配することはありませんから。」と、大野屋の伯母は言った。
影を踏まれた女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この石の下には、屹度きつとかにが居るよ、さ、おツさんがかうして、石を引起して居るから坊やは自分で蟹をつかんでお捕り……」
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
「おれは、いつでも出かけられるばかりにして、お前の帰りを待っていたところさ。お前の留守に、おっかさんの枕屏風まくらびょうぶもできた。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
幾ら可愛い息子でも懲しめのために押込めて置くのですから、おっかさんにも看病は出来ません、何うしたら宜かろうと心配をすると、番頭の安兵衞が
だもんだからおつかさんが、手前てめえやう無人相ぶにんさうぢやアいお客はやしないから世辞せじを買つていと
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
これ/\とこゑをかけしにさへわたしわかなりしにあきれて、おつかさんでござりますかとおどろきし樣子やうす
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さりとも胎内たいないつきおなことして、はゝ乳房ちぶさにすがりしころ手打てうち/\あわゝの可愛かわいげに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今日けふなにやらあわてゝいたおとをたてながら、いそ/\とはゝむかへに入口いりくちまでた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
左の手を出して……おふくろ二歳ふたつ三歳みッつの子供を愛するようにお菊の肩の処へ手をかけて、お菊の顔を視詰みつめて居りますから、
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
又八は、ここから叫びたくなった。そこにいるおふくろ、そこにいる縁者たち、みんなッたかい! 土までもぽかぽか温ッたかい!
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
や、二人とも気に入った、坊主ぼうずになれ、女はそのおっかになれ、そして何時いつまでも娑婆しゃばへ帰るな、と言ったんです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「兄さんやおっかさんと一緒に東中野にいます。おっかさんはむかし小石川の雁金屋さんとかいう本屋に奉公していたって云うはなしだワ。」と言った。
申訳 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「のう、かかさん。もう今宵も迎える駕籠かごが見えそうなもの……おお、あの跫音あしおとは、ありゃお使かもしれませぬ。早く着更えておきましょう」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「ある段か、これはあねさんが、かかさんの形見だと云って、大事にしていた櫛。それに庄七さんに頼まれた衣服きものと云い、どうしたことだろう」
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
露「新三郎さま、是はわたくしかゝさまから譲られました大事な香箱こうばこでございます、どうか私の形見と思召おぼしめしお預り下さい」
太吉たきちそばんで、おまへとゝさんのそばかゝさんと何處どちらい、ふてろとはれて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
文「それはおっかあ、遣る遣らぬはあとの話、お前に相談するのではない、先生との話だからそれは後の話にして下さい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると「肥満ふとっちょのタラスのうちの支配人がやって来て金貨を三枚出した。するとおっかあは牝牛をその男にくれてしまったので、おれたちの飲むものがなくなった。」と言った。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
があ昨夜ゆべな、土ぁ、みだじゃぃ。」嘉ッコはしめった黒い地面を、ばたばたみながらいました。
十月の末 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
があ昨夜ゆべな、土ぁ、みだぢゃぃ。」嘉ッコはしめった黒い地面を、ばたばた踏みながらひました。
十月の末 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「でも、そうやって江戸中を歩いていりゃあ、壺も壺だけれど、ちゃんおふくろに逢えるかもしれないね」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
紺飛白こんがすりで何処やらひんの好い昨年おふくろをなくした仁左衛門さんが相槌をうつ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
よろしい! 不用いらなけゃ三円も上げんばかりだ。泣くな、泣くな、可いじゃないか母上おっかさんの方からおやでもない子でも無いというのなら、いたしかたもないさ。無理も大概にしてもらわんとな」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
おやの国筑紫この土我が踏むと帰るたちまち早やわらべなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
といはヾかどほかをもず、はヽさまとならではおにもかじ、觀音かんのんさまのおまゐりもいやよ
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
健作けんさくはヽでございます。学校がつかうではもう常住じやうぢう健作けんさくがお世話様せわさまになりますとてね」
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
わしもそう思うです。おにも何度も頼んでみたんですが、今じゃお父よりもおのほうが意地を張って、けしかけているような始末です。
凍雲 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
「おあ! 俺が日傭ひでまで取って来たぜにだけはめでてけれ。馬を買うのだから。」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
新派開祖の建立堂こんりゅうどう そのネータン駅にチベットで一番ありがたいと言われて居る解脱げだつぶつの堂がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其方儀平生へいぜい養母やうぼに孝行を盡し其上に先年實父じつふ富右衞門御所刑しおきに相成候せつ自分身代みがはりの儀願ひいで候段是又實父へ孝心の至りに思召おぼしめされ候之に依て御褒美はうびとして白銀はくぎん三枚取せつかはす有難ありがたく存ず可し
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おそかつたでせう。気に入らないんだもの、おつかさんのつた髪なんぞ。」とけ出しために殊更ことさらほつれたびんを直しながら、「をかしいでせう。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
『お前なぞは男だから、成長おほきくなつたら、いくらでもお墓まゐりが出来るけれど、わたしなどは女だから、ねえおつかさん。……でも、一生に一度はおまゐりしたい!』
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
己になり代ってうちのおっかアに孝行をして呉れるようにくれ/″\も後々あと/\の事を頼む
小「おっかア/\」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
郎女樣のお從兄イトコ惠美の若子ワクゴさまのおハラ樣も、當麻眞人のおぢやげな——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女樣のお從兄イトコ惠美の若子ワクゴさまのおハラ樣も、當麻眞人のおぢやげな——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「君は一体ムツタアには何と云つてあるんだ、何の試験をうけることにしてあるんだ。」と自分も稍癇癪を起して、晩、二人だけで酒を飲んでゐる時に彼に訊ねた。
夏ちかきころ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「何時君のムツタアがそつちへ移つたのかも俺は知らなかつたよ、いやもう三四年もたつたんだね、俺は幾度か行つてゐる筈なんだがあんまりあたりの様子が違つてゐるので? かしら!」
鶴がゐた家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ここに𧏛貝比賣きさげ集めて、蛤貝比賣待ちけて、おも乳汁ちしると塗りしかばうるはしき壯夫をとこになりて出であるきき。
おもちち、甘くふくめる悲みは
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
オモ乳汁チシルや貝殻がやけどを癒したのは、まじなひに籠りさうだが、実は、正当な薬物療法で、クシを其最いやちこな効果を持つもの、と考へてゐた、くする(くす——くし)と言ふ行ひであつたと思ふ。
まじなひの一方面 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それで「オモにもせ、我にもせ、若草我つまはや」と言つて泣いてゐる。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「したくはないが、御前がおっかさんの云う事を聞いておくれでないから……」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「甲野の家は襲いでも、おっかさんの世話はしてくれないんだね」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「これで二ヶ月も三ヶ月も魚ば喰つたことねえべよ、ちゝ。——馬鹿にしてる!」源吉はこはい聲を出した。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
「えゝ、糞ちゝ。」由は、磨きながら、思ひ出して、獨言した。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
はば、いたこッて何んだ?——山利やまりさいたこ来てな、今日おばおろして貰ったけな、お父えま死んで、火の苦しみば苦しんでるんだとよ。」
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
はばさ云ってやるから!」——由三は大声で泣きながら、通りを走り出した。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
さうじやない/\。かヽさんの
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
さうじやない/\。かヽさんの
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
母及び妣の国を懐しんで「アモがま」と言つたのが、「あんがまあ」となつてゐる。
宮廷女官の称号であつた「あむしられ」は「知られアモ」と言ふ義である。
「島田さん、おツかさんがお約束の林檎を御馳走しますからいらツしやいツて」と云つた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「おツかちやん、林檎買つて來た。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ロシアからパリへかえって来たと思うと、もうニイスへ行くために「三十六の手荷物のために死物狂いになるまで私を働かせる」ママン
まだ美人といえる若さだのに、不幸な結婚生活のために神経質になってしばしば発作をおこすママン
「何だ手前てめえおつかあは毎晩四の橋へ密売ひつぱりに出るくせしやがつて……」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
兄いやお前はもう立派な人になったが、半治はまだ歳がいかねえから、はゝが死んだあとに二度添どぞえでも這入って憎まれ口をきいていじめられると憫然かわいそうだから、大事にしておれに成り代って丹誠して呉れと云うから
あれが暮に除隊になって来るってなし、かかあどんは今から騒ぎ廻って居るのえ。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
亀戸かめいどにいたんだけど、かアさんが病気で、お金がるからね。こっちへ変った。」
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今までは本当に、全く感心な奴だと思っていたのに……今からは、そんなごってはなんねだでや。この通り、俺家おらえど言うもの、稼ぐ者ってば、俺とお前ばかりだべ。ががは母で病身だし、ほかは、年寄りわらしばんだ。——そして、貴様になど、どんなことあったって、受かりこなどねえんだ。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
諸王は国中になげきて、京師に至るなかれ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
郎女いらつめ様のお従兄恵美の若子わくごさまのおはら様も、当麻真人のお出じゃげな——。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
お通ははっと思ったが、自分の家へ夜昼なしにやってくる隣家のお信おさんを疑いたくはなかった。
錦紗 (新字新仮名) / 犬田卯(著)
病気のなかでもこの病気ばかいは恐ろしいもンでな、武どん。おまえも知っとるはずじゃが、あの知事の東郷とうごう、な、おまえがよくけんかをしたあの母御かさまな、どうかい、あのひとが肺病で死んでの、一昨年おととしの四月じゃったが、その年の暮れに、どうかい、東郷さんもやっぱい肺病で死んで、ええかい、それからあの息子むすこさん——どこかの技師をしとったそうじゃがの——もやっぱい肺病でこのあいだ亡くなッた、な。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
さすが、先生だけにお察しは早えが、なによりわっしが知りてえのは、おふくろのことなんですよ。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
カアちゃんに甘へてや居む。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かねて平田に写真を見せてもらッて、その顔を知ッている死去なくなッたおッかさんも時々顔を出す。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
——アヽ、梅子さん、何卒どうぞ我国にける、社会主義のマザアとなつて下ださい、マザアとなつて下ださい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
お馨さんのカタミを連れ帰ったのは、日本に帰化した米国のおんな宣教師せんきょうしで、彼女は横須賀に永住して海軍々人の間に伝道し、葛城も久しく世話になって「マザー」と呼んで居た人で、お馨さんの病死の時は折よく紐育ニューヨークに居合わせ、始終万事の世話をしたのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
カソリックの尼僧学校だったから、尼僧の校長はマ・メールとよばれ、これも尼僧の教師たちは姉妹マ・スールとよばれ、服装もきびしくて、夏でも黒い長靴下をはいていなければならなかった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
何週間も何週間も、仏語の「ペールメール」さえ覚えられずに泣いていたところへ、ふいに自分の知らぬ単語まで造作なく動詞でつなぎ合せて話しているのを見ると、少女はたまらなくなったのでした。