“母”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かあ39.7%
はは11.6%
10.9%
っか9.5%
つか5.3%
はゝ4.7%
おっか2.8%
ふくろ2.8%
かか2.3%
かゝ1.5%
(他:67)8.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“母”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)41.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌(児童)15.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
えやん、っちゃん、おかあん、はよおいでんか、あほめ、見えへんがな、すわらんか、などわいわいわめいている。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
かあさまのお洗濯せんたくするはうつてますと、そこにもたけてゐました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そして、自分じぶんには、不幸ふこうははと、はらちがいのおとうといもうとがあることをりました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、うちのようすがわかっているので、このうえ、ちちははに、心配しんぱいをかけたくなかったのでした。
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「では、お前には年よつたおつさんがあるのだね。そして、そのおつ母さんを慰めるために、あんないゝ声を出して謡ふのか?」
孝行鶉の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「そやけど、あんた良うおまツせなア、おはんちごてはつても、お父つあんお居やすよつて、まだ幸福しあはせや。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
思えば、名あるお武家さまを縁者えんじゃに持ちたいなどと大それた望みを起したお父つぁんやおっかさんがうらめしい。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
悪「おっかア、お前の眼病を治そうと思って飛んだことを致しました、此のお侍様さむらいにお詫言わびごとをしておくれよ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『だがマア、お父さんやおつかさんの意見も聞いて見なくちやならないし、それに祖父おぢいさんだつて何か理屈を言ふだらうしね。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
はてな、同じ名前はへんだと思つたから、「おつかさん、こゝに同じ名前があるが、これういふわけだらう」と聞くと
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
はゝかれた嬰兒あかごこゑは、ことあはれなひゞき川風かはかぜつたへた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
はゝの客に行つてゐた所は、その遠縁とほえんにあたる高木たかぎといふ勢力家であつたので、大変都合がかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「どうすれば好いか、どうせおっかさんのような無学なものには分らないが、無学は無学なりにそれじゃ済まないと思いますよ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「林さんは弥勒みろくのほうにお出になりましたッてな、まア結構でしたな……おっかさん、さぞおよろこびでしたろうな」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ふくろと、だぶ/\の詰襟の支那人が、咎めたてる巡警をつきのけて、いきなり事務室へとびこんで来た。彼は吃驚びっくりした。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
作「鼎足という事はありませんよ、宜しい、それではおふくろにはわしが話そうから、すぐに呼んだら宜かろう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そうであろう。美しかったな。ひとであったぞ。父御ててごは、かかさんのことを話されなかったかな」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「やれ妹もいてくれたか。いよいよ船出も迫ったゆえ、今宵は鳥渡ちょっと暇を貰って、かかさんに別れに来た」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
とゝさんやかゝさんにうしてあげやうとおもこと出來できず、いはゞ自分じぶん皮一重かはひとゑ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かゝさまいかにせんかなしやとてちゞみかほにあてゝ哭倒なきたふれけるが、これより発狂きちがひとなり
「おっかあ加減あんべいが悪いって聞いたが、どうだい。もういいかな」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「でも、お種坊はかせぎものだから、おっかあ、楽ができらアな」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「でも、そうやって江戸中を歩いていりゃあ、壺も壺だけれど、ちゃんおふくろに逢えるかもしれないね」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
紺飛白こんがすりで何処やらひんの好い昨年おふくろをなくした仁左衛門さんが相槌をうつ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おやの国筑紫この土我が踏むと帰るたちまち早やわらべなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
よろしい! 不用いらなけゃ三円も上げんばかりだ。泣くな、泣くな、可いじゃないか母上おっかさんの方からおやでもない子でも無いというのなら、いたしかたもないさ。無理も大概にしてもらわんとな」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
があ昨夜ゆべな、土ぁ、みだじゃぃ。」嘉ッコはしめった黒い地面を、ばたばたみながらいました。
十月の末 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
があ昨夜ゆべな、土ぁ、みだぢゃぃ。」嘉ッコはしめった黒い地面を、ばたばた踏みながらひました。
十月の末 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「おそかつたでせう。気に入らないんだもの、おつかさんのつた髪なんぞ。」とけ出しために殊更ことさらほつれたびんを直しながら、「をかしいでせう。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
『お前なぞは男だから、成長おほきくなつたら、いくらでもお墓まゐりが出来るけれど、わたしなどは女だから、ねえおつかさん。……でも、一生に一度はおまゐりしたい!』
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
わしもそう思うです。おにも何度も頼んでみたんですが、今じゃお父よりもおのほうが意地を張って、けしかけているような始末です。
凍雲 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
「おあ! 俺が日傭ひでまで取って来たぜにだけはめでてけれ。馬を買うのだから。」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
己になり代ってうちのおっかアに孝行をして呉れるようにくれ/″\も後々あと/\の事を頼む
小「おっかア/\」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ですがわたしは、そのひとわたしの「みのはヽ」であるといふことをたしかめるのをおそれました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
んだのではない、んだのではない、あれは芝居しばゐといふものだとはヽなみだをふいてくれた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
新派開祖の建立堂こんりゅうどう そのネータン駅にチベットで一番ありがたいと言われて居る解脱げだつぶつの堂がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
解脱げだつぶつの坂 というのでその解脱〔仏〕母の坂を登って行くと右側にノルサン(善財童子ぜんざいどうじの住んで居る峰という意味)の峰がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
郎女様のお従兄イトコ恵美の若子ワクゴさまのおハラ様も、当麻真人のおぢやげな——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女樣のお從兄イトコ惠美の若子ワクゴさまのおハラ樣も、當麻眞人のおぢやげな——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ここに𧏛貝比賣きさげ集めて、蛤貝比賣待ちけて、おも乳汁ちしると塗りしかばうるはしき壯夫をとこになりて出であるきき。
おもちち、甘くふくめる悲みは
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
それで「オモにもせ、我にもせ、若草我つまはや」と言つて泣いてゐる。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
オモ乳汁チシルや貝殻がやけどを癒したのは、まじなひに籠りさうだが、実は、正当な薬物療法で、クシを其最いやちこな効果を持つもの、と考へてゐた、くする(くす——くし)と言ふ行ひであつたと思ふ。
まじなひの一方面 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「君は一体ムツタアには何と云つてあるんだ、何の試験をうけることにしてあるんだ。」と自分も稍癇癪を起して、晩、二人だけで酒を飲んでゐる時に彼に訊ねた。
夏ちかきころ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ムツタアの方へ行つてゐるのかとばかり思つてゐたらこんなところにゐたんだつてね!」
鶴がゐた家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「したくはないが、御前がおっかさんの云う事を聞いておくれでないから……」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「甲野の家は襲いでも、おっかさんの世話はしてくれないんだね」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「何だ手前てめえおつかあは毎晩四の橋へ密売ひつぱりに出るくせしやがつて……」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
あれが暮に除隊になって来るってなし、かかあどんは今から騒ぎ廻って居るのえ。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
亀戸かめいどにいたんだけど、かアさんが病気で、お金がるからね。こっちへ変った。」
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さうじやない/\。かヽさんの
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
さうじやない/\。かヽさんの
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
今までは本当に、全く感心な奴だと思っていたのに……今からは、そんなごってはなんねだでや。この通り、俺家おらえど言うもの、稼ぐ者ってば、俺とお前ばかりだべ。ががは母で病身だし、ほかは、年寄りわらしばんだ。——そして、貴様になど、どんなことあったって、受かりこなどねえんだ。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「これで二ヶ月も三ヶ月も魚ば喰つたことねえべよ、ちゝ。——馬鹿にしてる!」源吉はこはい聲を出した。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
「えゝ、糞ちゝ。」由は、磨きながら、思ひ出して、獨言した。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)