“後々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のちのち45.8%
あとあと27.1%
のち/\15.3%
あと/\8.5%
あと1.7%
だん/\1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、いやな思いもしたし、かなり迷惑もした。人をもって警察の力も借りて、後々のちのちそういうことのないようにしてもらいはしたが——
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
まだ西も東も知らないいはけない心でも、後々あとあとまでも美しい夢のやうにさだかに、心のなかに取り入れ納めることが出來る物ではなからうか。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
いふ心夢しんむとはつね平生へいぜいこゝろに思ふ事を見るをいふなりこの時奧方おくがたの見給ふは靈夢れいむにして天下の主將しゆしやうなるべきさが後々のち/\思ひしられたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とくと私の志を述べて、暫く命をながらえて、己になり代ってうちのおっかアに孝行をして呉れるようにくれ/″\も後々あと/\の事を頼む
伝三郎の言を借りると、千恵造は、「後々あとへ別嬪な女子おなごをもらって、勝負した(うまくやったという意)」のだ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
女の子を一人貰つて育てゝ、今は十五になるが、後々だん/\呂昇はんのやうな娘義太夫ぎだいふにすると云つて、文樂の男太夫をとこだいふに本式の稽古をして貰つて居る。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)