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後々
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のち/\
ふりがな文庫
“
後々
(
のち/\
)” の例文
いふ
心夢
(
しんむ
)
とは
常
(
つね
)
平生
(
へいぜい
)
こゝろに思ふ事を見るをいふなりこの時
奧方
(
おくがた
)
の見給ふは
靈夢
(
れいむ
)
にして天下の
主將
(
しゆしやう
)
に
成
(
なる
)
べき
兆
(
さが
)
を
後々
(
のち/\
)
思ひしられたり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
の
樣
(
やう
)
な
不運
(
ふうん
)
の
母
(
はゝ
)
の
手
(
て
)
で
育
(
そだ
)
つより
繼母御
(
まゝはゝご
)
なり
御手
(
おて
)
かけなり
氣
(
き
)
に
適
(
かな
)
ふた
人
(
ひと
)
に
育
(
そだ
)
てゝ
貰
(
もら
)
ふたら、
少
(
すこ
)
しは
父御
(
てゝご
)
も
可愛
(
かわゆ
)
がつて
後々
(
のち/\
)
あの
子
(
こ
)
の
爲
(
ため
)
にも
成
(
なり
)
ませう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と拾つた男は
後々
(
のち/\
)
まで噂をしながら、その竿で鱚を釣り、蟹を釣り、ある時は
剽軽
(
へうきん
)
な
章魚
(
たこ
)
を釣つて笑つたりした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「金なんか貰ったり、やったりして居ると、
後々
(
のち/\
)
喧嘩なんかした時に、お互に不快だからね。選集はいゝよ、それに君達のものなら引き受ける本屋はあるだろう。」
神の如く弱し
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
しかしながら、かういふ
歌
(
うた
)
が
後々
(
のち/\
)
、だん/\はやつてきて、
數
(
かぞ
)
へきれないほどたくさん、
同種類
(
どうしゆるい
)
のものが
出來
(
でき
)
ました。つまり
一種
(
いつしゆ
)
とぼけた
歌
(
うた
)
といはなければなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
貴様が万一の事が有れば娘は自分の娘にして剣術も教え、貴様は己が
過
(
あや
)
まって殺したのじゃに依って、
後々
(
のち/\
)
愈々
(
いよ/\
)
又市を討つ時には己が力に成って助太刀をして討たせるが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さればむかしより
縮
(
ちゞみ
)
は此国の
名産
(
めいさん
)
たりし事あきらけし。
愚
(
ぐ
)
案
(
あんずる
)
に、むかしの越後布は布の上
品
(
ひん
)
なる物なりしを、
後々
(
のち/\
)
次第
(
しだい
)
に
工
(
たくみ
)
を
添
(
そへ
)
て糸に
縷
(
より
)
をつよくかけて
汗
(
あせ
)
を
凌
(
しの
)
ぐ
為
(
ため
)
に
縐
(
しゞま
)
せ
織
(
おり
)
たるならん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
火葬
(
くわさう
)
に爲て呉ろと
頻
(
しき
)
りに頼みしかども私しは
後々
(
のち/\
)
の事を
恐敷
(
おそろしく
)
と申して斷りしに重四郎は承知せず
貴樣
(
きさま
)
に難儀を
懸
(
かけ
)
ぬ樣に
取計
(
とりはから
)
ひ方も有から是非々々頼むと申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と、
商人
(
あきんど
)
は
後々
(
のち/\
)
になつて、
往時
(
むかし
)
を想ひ出す度に、それを言ひ言ひした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
後々
(
のち/\
)
他
(
はた
)
の娼妓に示しがきかぬ。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
申す共八十五歳の
老人
(
らうじん
)
後々
(
のち/\
)
の
障
(
さはり
)
になることは申すまじよし申にもせよ
老耄
(
らうもう
)
致し前後の
辨
(
わきま
)
へ無と申さば少も其方の
邪魔
(
じやま
)
には成申すまじ
氣遣
(
きづか
)
ひ無此方に案内致す可と申さるゝ
故
(
ゆゑ
)
大隅守殿には越前守殿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
軍医は
後々
(
のち/\
)
になるまで、何ぞと言つては、その
夜
(
よ
)
の話をしたものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
々
3画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世