“取計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりはか43.8%
とりはから34.4%
とりはからい18.8%
はから3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どう仕りまして……飛んだ周章者うろたえもので御座います。御仁体ごにんていをもわきまえませず、御都合も伺いませずに斯様かような事を取計とりはからいまして……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おゝ御館おやかたでは、藤のつぼねが、我折がおれ、かよわい、女性にょしょう御身おんみあまつさただ一人にて、すつきりとしたすゞしき取計とりはからひを遊ばしたな。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
自分で忰の事をかれこれ申すのはなものだが、忰は事理わけの分った奴で、けっして後で御迷惑になるような取計とりはからいは致しますまい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
但しこの際、ぜひぜひげて御承知願いたき一事これ有り、余の儀にはこれ無くそうらえども、明日拝顔の際にはロジオン・ロマーヌイチの御同席なきよう、御取計はからい下されたく候。