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取計
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とりはから
ふりがな文庫
“
取計
(
とりはから
)” の例文
「おゝ
御館
(
おやかた
)
では、藤の
局
(
つぼね
)
が、
我折
(
がお
)
れ、かよわい、
女性
(
にょしょう
)
の
御身
(
おんみ
)
。
剰
(
あまつさ
)
へ
唯
(
ただ
)
一人にて、すつきりとしたすゞしき
取計
(
とりはから
)
ひを遊ばしたな。」
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
以て
人殺
(
ひとごろ
)
しは九助なりと見
留
(
とめ
)
嚴
(
きび
)
しく
拷問
(
がうもん
)
に掛し事甚だ其意を得ざる
取計
(
とりはから
)
ひなりとありしかば理左衞門其儀は九助何樣申立候とも
渠
(
かれ
)
が
裾
(
すそ
)
に
血
(
ち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
旨
(
うま
)
く切り抜けてともかくも婚礼は帰朝の後という事にさせたいのだ。この事は是非一つ君の御尽力を願うから君が一つ大原君に説いて婚礼延期の事を
取計
(
とりはから
)
ってくれ給え
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
寵愛
(
ちょうあい
)
してゐるパイプ——ネクタイピン——卓上の一枝の花——を一方は割愛し、一方は愛用し始めるといつた
無雑作
(
むぞうさ
)
な調子で、兄はその友人と自分の妹の婚約を
取計
(
とりはから
)
つた。
夏の夜の夢
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
で、結局きっと二人が一緒になれる様に
取計
(
とりはから
)
うという約束で、やっと引離して連れて来たのさ。だが、その約束もどうやら果せそうだよ。今日の伯父さんの口ぶりではね。
黒手組
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
おのが勧めて婚姻さし
懸
(
かけ
)
たは忘れたように何とも云わず物思わしげなる
珠運
(
しゅうん
)
の
腹
(
はら
)
聞
(
きか
)
ずとも知れてると万端
埒
(
らち
)
明け、貧女を令嬢といわるゝように
取計
(
とりはから
)
いたる後、先日の百両
突戻
(
つきもど
)
して
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ちょっとお待ち、」と彼は言った、「私が
取計
(
とりはから
)
ってやるから。」
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
和田の叔父さまにお葉書を差し上げてから、一週間ばかりして、和田の叔父さまのお
取計
(
とりはから
)
いで、以前侍医などしていらした
三宅
(
みやけ
)
さまの老先生が看護婦さんを連れて東京から御診察にいらして下さった。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
その時岸本は以前から懇意な博士の通うある病院を思い出して、その博士とは深い縁故のある田辺の弘(岸本が恩人の
子息
(
むすこ
)
)からよく話して貰おう、一日も早く嫂が入院のことを
取計
(
とりはから
)
おうと言出した。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
火葬
(
くわさう
)
に爲て呉ろと
頻
(
しき
)
りに頼みしかども私しは
後々
(
のち/\
)
の事を
恐敷
(
おそろしく
)
と申して斷りしに重四郎は承知せず
貴樣
(
きさま
)
に難儀を
懸
(
かけ
)
ぬ樣に
取計
(
とりはから
)
ひ方も有から是非々々頼むと申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
というのは関白になろうの下ごころだった。すると秀吉のその時の素ばらしい威勢だったから、宜しゅうござろう、いと
易
(
やす
)
い事だというので、
近衛竜山公
(
このえりゅうざんこう
)
がその
取計
(
とりはから
)
いをしようとした。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
体の養生まで一切
取計
(
とりはから
)
った、口の臭い、お倉という
婆
(
ばば
)
である。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思ひてなれば
差控
(
さしひか
)
へには及ばず越前とても予が家來なり是迄の
無禮
(
ぶれい
)
は許すといひ又越前
片時
(
へんじ
)
も疾く父上に對面の
儀
(
ぎ
)
取計
(
とりはから
)
ふべしと有ば越前守は
恐
(
おそ
)
れ入て有難き上意を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
“取計”で始まる語句
取計可仕