“御館”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやかた36.4%
みたち31.8%
ミタチ13.6%
おんやかた13.6%
みやかた4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきつ年、久秀が室町の御館おやかたおそうて、将軍義輝公を弑逆しいぎゃくし奉った折なども、坂上主膳の働きは、傍若ぼうじゃく無人ないくさぶりと云われております。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若人等は、この頃、氏々の御館みたちですることだと言って、そのの池の蓮の茎を切って来ては、藕糸はすいとを引く工夫に、一心になって居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
若人等は、この頃、氏々の御館ミタチですることだと言つて、苑の池の蓮の莖を切つて來ては、藕絲ハスイトを引く工夫に、一心になつて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
れば、此ぢや。……浜松の本陣から引攫ひきさろうて持つて参つて、約束通り、京極、比野大納言殿の御館おんやかたへ、しかも、念入りに、十二けんのお廊下へドタリとつた。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はなしのうちに、官職や位階でも欲しい意味をほのめかすのかと思えば、それもなく、信長はやがて爽やかに御館みやかたを退出した。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)