“弑逆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しいぎゃく77.8%
しぎゃく22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきつ年、久秀が室町の御館おやかたおそうて、将軍義輝公を弑逆しいぎゃくし奉った折なども、坂上主膳の働きは、傍若ぼうじゃく無人ないくさぶりと云われております。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云うのはあなたがやりそこない、中納言様の弑逆しいぎゃくに、失敗したからでございますよ。不埓ふらちな八重梅! 無能者め! などとおっしゃってでございます。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それと、世上の反信長党に、将軍弑逆しぎゃくという絶好な旗じるしを与え、正義を唱えさすなども、下策げさくでないかと考えられますが
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幼君毒殺の陰謀、弑逆しぎゃくという事実をもって、六十万石分割の機会にしようとしたのだ。その野望はいちおうくい止めた。