“しぎゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嗜虐73.3%
弑逆26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう仕方で目の錯覚、物忌ものいみ、嗜虐しぎゃく性、喫煙欲というような事柄へも連れて行かれれば、また地図や映画や文芸などの深い意味をも教えられる。
寺田寅彦 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
嗜虐しぎゃくの楽しみが男にはあるとすると、女には被虐のそれがあるのか。俺に組みしかれたあとでも、いけすかないと言いつづけていたそのおいらんが
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
公暁は頼家の遺子であるが、実朝は父の敵であるとそそのかされて決行したものの、それはまた将軍弑逆しぎゃく謀叛人むほんにんという名儀でほろぼされた。清和源氏せいわげんじの正統はここに絶えた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
「亀千代どのにすすめる膳部に毒が入れてあり、鬼役が三人、その毒で死んだということは事実だ、ほかの場合ではない、亀千代どのの膳部だ、これは弑逆しぎゃくの大罪だぞ」