“嗜虐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しぎゃく91.7%
しぎやく8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな涙ッぽい粧いは自分の嗜虐しぎゃくに似合わないと知っているせいだろうが、このときだけは真底しんそこ、何か身につまされたようだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お杉の姐さんは女である、女の中でもぬきんでて女らしい女である、彼女の唇には狐族こぞくにみる奸智かんち嗜虐しぎゃくの微笑がうかんだ。
それは恐るべき嗜虐しぎやく狂の仕業でしかありませんが、かつての日本では、それを尊い師の恩とさへ思ひあやまり、無用にして過度の屈從をひて、尤もらしく美談として語り傳へたりしたのでした。