“真底”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞底
読み方割合
しんそこ86.4%
まそこ9.1%
しんてい4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真底しんそこ、居どころを得たかのごとく、そして真人間に返らんものと、総督の靴を磨く仕事一つにも真心の光をみせていた武松であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
烏賊いか釣ると海の真底まそこのいと暗きものの動きを凝視みつめ我居り
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
自分は旅行が兄のために有利であると認めたから、Hさんをわずらわして、これだけの手続を運んだのであるが、真底しんていを自白すると、自分の最もんでいるのは、兄の自分に対する思わくであった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)