“しんそこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心底60.6%
真底28.8%
眞底9.1%
真実1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどわれわれの生活、この田舎いなかの、ロシアの、俗臭ふんぷんたる生活は、とても我慢がならないし、心底しんそこから軽蔑けいべつせざるを得ませんね。
浮気の恋ならば知らぬこと、真底しんそこから思いあった間柄が理屈で諦められるはずがない。たやすく諦めるくらいならば恋ではない。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
全體ぜんたいつき何々なに/\といふふうに、かしらいてゐるために、幾分いくぶんうた上調子うはちようしになつてゐるが、眞底しんそこにはやはりよいものがあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「ぶらぶらしてはいましたけれど、よもや、こんな処へなぞおいでなさりはしなかろうと思っておりましたのに、真実しんそこ嬉しゅうございますわ。」
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)