“何々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なに/\80.0%
なになに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全體ぜんたいつき何々なに/\といふふうに、かしらいてゐるために、幾分いくぶんうた上調子うはちようしになつてゐるが、眞底しんそこにはやはりよいものがあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
翌日よくじつ新聞しんぶんには、やみなか摸摸すり何人なんにんとやらんで、何々なに/\しなぬすまれたとのことをげて、さかん会社くわいしや不行届ふゆきとどき攻撃こうげきしたのがあつた。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
鬼になった子供が「何々なになにちゃんめっけた」と呼びながら部屋から部屋を廻っているのがかすかに聞えた。中には「ワーッ」と怒鳴どなって隠れ場所から飛び出す子供などもあった。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
途中に白いペンキ塗の洋館の天狗何々なになにと赤い看板を出したそのドアの前にかかったが、窓のガラスもことごとくしめきって「当分休業中」であった。夏でもここまでの遊覧客はさして見えないらしい。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)