何々なになに)” の例文
鬼になった子供が「何々なになにちゃんめっけた」と呼びながら部屋から部屋を廻っているのがかすかに聞えた。中には「ワーッ」と怒鳴どなって隠れ場所から飛び出す子供などもあった。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
途中に白いペンキ塗の洋館の天狗何々なになにと赤い看板を出したそのドアの前にかかったが、窓のガラスもことごとくしめきって「当分休業中」であった。夏でもここまでの遊覧客はさして見えないらしい。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)