-
トップ
>
-
何々
>
-
なに/\
全體月に
何々といふふうに、
頭に
句を
置いてゐるために、
幾分歌が
上調子になつてゐるが、
眞底にはやはりよいものがあります。
翌日の
新聞には、
此の
闇の
中に
摸摸が
何人とやら
入り
込んで、
何々の
品が
盗まれたとのことを
挙げて、
盛に
会社の
不行届を
攻撃したのがあつた。
やがてさら/\と
渡る
山風や、
月の
影に
瓜が
踊る。
踊子は
何々ぞ。
南瓜、
冬瓜、
青瓢、
白瓜、
淺瓜、
眞桑瓜。
何々氏が
斯う
云ふ
物を
希望だから、
見せませうとか
號して、
品物を
持つて
行つたぎり、
返して
來ない。
伊太利の
著作家で
至つて
流行の人があつて、
其処へ
書林から、本を
誂らへまするに、
今度は
何々の
作をねがひますと
頼みに
行きまする時に、
小僧が
遣物を持つて
行くんです。
汽車や
電車の
着くところが
今日のステエシヨンなら、
馬や
籠の
着いた
父さんの
村は
昔の
木曾街道時分のステエシヨンのあつたところです。ほら、
何々の
驛といふことをよく
言ふでは
有りませんか。
聞て富右衞門やゝ
何々平兵衞殿がと大に
驚き夫は
大變な事
而て殺した
奴は知しかと問ばお峰
風聞には大方
盜賊の
所行ならんとの事夫れに付ては若旦那は
朔日より江戸の御
郡代屋敷へ御
出成れ
未に御歸り
成らぬが相手が早く
知れば
好と云に富右衞門何さ
天命なれば今に
直知るで
有う
先鞋を
疑ふ樣も御座なく候と申立るに伊奈殿
否々少しにても心當り有れば申立よ
而て其者は宿内の者か他村かと
有ける時恐れながら申上ますと
支配人の五兵衞
縁先近く
這出て
只今平吉が申立し通り右心當りの儀は
疑はるゝものゝ先も
歴々の身代に候ゆゑ何とも申上兼ると云ければ伊奈殿
何々惡く致すと
歴々でも
油斷は