“上調子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわちょうし45.5%
うはちようし18.2%
うわっちょうし18.2%
うはてうし9.1%
うはでうし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と矢張(やっぱり)固くなりながら、訥弁(とつべん)でポツリポツリと両親の言伝(ことづて)を述べると、奥様は聴いているのか、いないのか、上調子(うわちょうし)ではあはあと受けながら
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
全體(ぜんたい)月(つき)に何々(なに/\)といふふうに、頭(かしら)に句(く)を置(お)いてゐるために、幾分(いくぶん)歌(うた)が上調子(うはちようし)になつてゐるが、眞底(しんそこ)にはやはりよいものがあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
沈毅な二葉亭の重々しい音声と、こうした真剣な話に伴うシンミリした気分とに極めて不調和な下司(げす)な女の軽い上調子(うわっちょうし)が虫唾(むしず)が走るほど堪(たま)らなく不愉快だった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
尤(もつと)も平生(へいぜい)は忙(いそ)がしさに追(お)はれて、別段(べつだん)氣(き)にも掛(か)からないが、七日(なのか)に一返(ぺん)の休日(きうじつ)が來(き)て、心(こゝろ)がゆつたりと落(お)ち付(つ)ける機會(きくわい)に出逢(であ)ふと、不斷(ふだん)の生活(せいくわつ)が急(きふ)にそわ/\した上調子(うはてうし)に見(み)えて來(く)る。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
俗人(ぞくじん)を教(をし)ふる功徳(くどく)の甚深(じんしん)広大(くわうだい)にしてしかも其勢力(せいりよく)の強盛(きやうせい)宏偉(くわうゐ)なるは熊肝(くまのゐ)宝丹(はうたん)の販路(はんろ)広(ひろ)きをもて知(し)らる。洞簫(どうせう)の声(こゑ)は嚠喨(りうりやう)として蘇子(そし)の膓(はらわた)を断(ちぎ)りたれど終(つひ)にトテンチンツトンの上調子(うはでうし)仇(あだ)つぽきに如(し)かず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)