“洞簫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうしょう40.0%
とうしょう20.0%
とうしよう20.0%
どうせう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聖徳太子が四十三歳の時に信貴山しぎさん洞簫どうしょうを吹いていたら、山神が感に堪えなくなって出現して舞うた、その姿によってこの舞を作って伶人れいじんに舞わしめたとある。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これが洞簫とうしょう——今でいう尺八を好くし、普化禅師の用いた鈴の代りにその洞簫を用うることにした、それが鈴慕の起りである——と斯様かように教えて下さいました時、またしても出過者の私が
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
客ニ洞簫とうしようヲ吹ク者アリ、歌ニヨツテこれヲ和ス、其ノ声、嗚々然おおぜんトシテ、うらムガ如ク、慕フガ如ク、泣クガ如ク、訴フルガ如シ、余音よいん嫋々じようじようトシテ、絶エザルコトいとノ如シ、幽壑ゆうがく潜蛟せんこうヲ舞ハシ
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
俗人ぞくじんをしふる功徳くどく甚深じんしん広大くわうだいにしてしかも其勢力せいりよく強盛きやうせい宏偉くわうゐなるは熊肝くまのゐ宝丹はうたん販路はんろひろきをもてらる。洞簫どうせうこゑ嚠喨りうりやうとして蘇子そしはらわたちぎりたれどつひにトテンチンツトンの上調子うはでうしあだつぽきにかず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)