“甚深”の読み方と例文
読み方割合
じんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が初めて甚深じんしんの感動を与えられ、小説に対して敬虔けいけんな信念を持つようになったのはドストエフスキーの『罪と罰』であった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この方法こそ五じょくの悪世において、その場で成仏解脱げだつを遂げ得るところの甚深じんしん微尠びみょうの方法であると教えたのであります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
むしろ美醜両面を併写へいしやせる真個の「我」を描写したる底の作物にこそ甚深じんしんの満足を感ずべきにはあらざるか。
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)