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甚深
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じんしん
ふりがな文庫
“
甚深
(
じんしん
)” の例文
私が初めて
甚深
(
じんしん
)
の感動を与えられ、小説に対して
敬虔
(
けいけん
)
な信念を持つようになったのはドストエフスキーの『罪と罰』であった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この方法こそ五
濁
(
じょく
)
の悪世において、その場で成仏
解脱
(
げだつ
)
を遂げ得るところの
甚深
(
じんしん
)
微尠
(
びみょう
)
の方法であると教えたのであります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
むしろ美醜両面を
併写
(
へいしや
)
せる真個の「我」を描写したる底の作物にこそ
甚深
(
じんしん
)
の満足を感ずべきにはあらざるか。
国民性と文学
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
おのれは其一生を聽きしこと人よりも
甚深
(
じんしん
)
なれば、よしの山に退きて身に過ぎたる財を蓄へしこと、西行菴建立のこと、句集のこと、今またこの亡き骸を埋むる遺言のこと
山家ものがたり
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
経典翻訳者の
甚深
(
じんしん
)
なる苦心と労力に対して、
満腔
(
まんこう
)
の感謝の意を表さねばならぬと思います。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
▼ もっと見る
有名な弟子がついたのもこの時以後であり、諸国の為政者に説いて回ったのもこの時以後である。天命を知るの一語は孔子の生涯にとっては
甚深
(
じんしん
)
の意義を蔵する。これがそれらの人々の主張である。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
しかもその「空」は仏教のエキスです。したがって空という文字を説明するとなると、なかなか容易なことではありません。しかもその
甚深
(
じんしん
)
なる空を、
観自在菩薩
(
かんじざいぼさつ
)
は、親しく体験せられたのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
俗人
(
ぞくじん
)
を
教
(
をし
)
ふる
功徳
(
くどく
)
の
甚深
(
じんしん
)
広大
(
くわうだい
)
にしてしかも其
勢力
(
せいりよく
)
の
強盛
(
きやうせい
)
宏偉
(
くわうゐ
)
なるは
熊肝
(
くまのゐ
)
宝丹
(
はうたん
)
の
販路
(
はんろ
)
広
(
ひろ
)
きをもて
知
(
し
)
らる。
洞簫
(
どうせう
)
の
声
(
こゑ
)
は
嚠喨
(
りうりやう
)
として
蘇子
(
そし
)
の
膓
(
はらわた
)
を
断
(
ちぎ
)
りたれど
終
(
つひ
)
にトテンチンツトンの
上調子
(
うはでうし
)
仇
(
あだ
)
つぽきに
如
(
し
)
かず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
そこに無限の
甚深
(
じんしん
)
なる意味を見出すものであります。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
甚
常用漢字
中学
部首:⽢
9画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“甚深”で始まる語句
甚深微妙