“宝丹”のいろいろな読み方と例文
旧字:寶丹
読み方割合
ほうたん83.3%
はうたん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その痛みよりも今き出しそうになって居る奴が非常に苦しくって何か胸に詰って来たようになったからじきに宝丹ほうたんを取り出して飲みました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
こはいかに宝丹ほうたんを入れ置きぬと覚えしにと当惑のさまを、貴嬢は見たまいて、いなさまでに候わずとしいて取り繕わんとなしたもうがおかしく
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
折々をり/\おそろしい音してねずみの走る天井てんじやうからホヤの曇つた六分心ろくぶしんのランプがところ/″\宝丹はうたんの広告や都新聞みやこしんぶんの新年附録ふろくの美人画なぞでやぶをかくしたふすまを始め、飴色あめいろに古びた箪笥たんす
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
俗人ぞくじんをしふる功徳くどく甚深じんしん広大くわうだいにしてしかも其勢力せいりよく強盛きやうせい宏偉くわうゐなるは熊肝くまのゐ宝丹はうたん販路はんろひろきをもてらる。洞簫どうせうこゑ嚠喨りうりやうとして蘇子そしはらわたちぎりたれどつひにトテンチンツトンの上調子うはでうしあだつぽきにかず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)