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宝石商
宝石商は、それから
幾日も
旅をしました。
山を
越え、
河を
渡り、あるときは
船に
乗り、そして、
南の
国を
指して、
旅をつづけました。
宝石商は、
夢を
見るような
気持ちがしたのです。そして、そこを
通りかかった
人に、この
町はどうなったのかといってたずねました。
ある
日のこと、ものすごい
波の
音を
後方に
聞きつつ
宝石商は、さびしい
野原を
歩いていますと、
空から
雪がちらちらと
降ってきました。