宝石商ほうせきしょう)” の例文
宝石商ほうせきしょうは、それから幾日いくにちたびをしました。やまえ、かわわたり、あるときはふねり、そして、みなみくにして、たびをつづけました。
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
宝石商ほうせきしょうは、ゆめるような気持きもちがしたのです。そして、そこをとおりかかったひとに、このまちはどうなったのかといってたずねました。
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、ものすごいなみおと後方うしろきつつ宝石商ほうせきしょうは、さびしい野原のはらあるいていますと、そらからゆきがちらちらとってきました。
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
宝石商ほうせきしょうさん、あなたのおちなさるひすいのように、そのうみいろは、あおくうるんでいます。また、真珠しんじゅのように、真昼まひるには、日光にっこうかがやいています。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これは、宝石商ほうせきしょうみせ使つかわれている時分じぶんくせたのです。そして、こころなかで、どうかしてごまかして、自分じぶんのものにすることはできないものかとおもっていました。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、わたしたちは、ふるさとをうしなってしまった。また、どこか世界せかいのはてに、ふるさとをいだそう……。」といって、眼鏡屋めがねやも、手品師てじなしも、宝石商ほうせきしょうも、うたうたいも
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
眼鏡屋めがねやさん、うみちかいところですか。その庭園ていえんというのは……。」と、宝石商ほうせきしょうはききました。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このあおみがかったあなのあいているいしは、太古たいこ曲玉まがたまであって、ひかるのは、ダイヤモンドでありました。トムきちは、宝石商ほうせきしょうみせにいるあいだに、これとおなじものを一たことがあります。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いま二人ふたりは、こうしておなじように貧乏びんぼうをしているが、これから、あちらのまちいて、あの曲玉まがたまが、宝石商ほうせきしょうられたら、そのときから、このおとこは、もう貧乏人びんぼうにんでなく、大金持おおがねもちになれるのだ。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)