“曲玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まがたま87.5%
マガタマ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「将軍塚と申すので、南北朝時代の武将などの、遺物があると思いましたところ、曲玉まがたま管玉くだたまが出ようとは、ちと意外でございましたなあ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
戸外こがいには、丑満の暗黒やみにつつまれた木立ちが、真っ黒に黙して、そのうえに、曲玉まがたまのようにかかっているのは、生まれたばかりの若い新月。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
曲玉マガタマに見立てたのだといふ風にもありますけれども、それはたゞ、さう考へただけのことで、輪そのものゝ形は、到底榊の枝に下げられるやうなものではないのです。
神楽(その二) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
例えば我国の古代において男女ともに胸間にさげていた曲玉マガタマなども、その起原は腎臓を生命の源泉としたところから、これを乾し固めてさげていると、災厄を払うと信じていたのか
屍体と民俗 (新字新仮名) / 中山太郎(著)