“貧乏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びんぼう84.1%
びんばふ5.6%
びんぼふ3.7%
プーア1.9%
きうぼう0.9%
しがな0.9%
びんばう0.9%
びんぼん0.9%
まず0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのわたしの一貧乏びんぼうをして、わたしは、興行師こうぎょうしられましたが、自分じぶん不幸ふこうおもうにつけて、おつたがかわいそうになります。
二人の軽業師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにかねがあるばかりぢやない。ひとつは子供こどもおほいからさ。子供こどもさへあれば、大抵たいてい貧乏びんばふうちでも陽氣やうきになるものだ」と御米およねさとした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それはおぢさんが貧乏びんぼふなために、金持かねもちのやうに大切にしてやられなかつたからだ。だがおぢさんにはまだ二人ふたり子供こどもがある。
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
たとい表面は何事もなかったおりは、あるいはダイヤモンド、おつきあい、着物、家ぐらいですむかも知れないが、それは悲しい真に貧乏プーアな恋愛で
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
みのるはまだ/\、男と一所の貧乏きうぼうな生活の爲に厭な思ひをして質店しちみせの軒さへくゞるけれども、義男は女の好む藝術の爲に新らしい書物一とつ供給あてがふ事を知らなかつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
おゝ、かぎりないうつくしさにはみながら、そのうつくしさはたゞ代限だいかぎり、ねばたねまでもくるとは、貧乏しがない/\運命うんめい
貧乏びんばう百姓ひやくしやう落葉おちばでも青草あをぐさでも、他人ひと熊手くまでかまつたあともとめる。さうしてせてつちさらほねまでむやうなことをしてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
加之それに顔立かほだちなり姿なり品の好いであツたから、よしや紫の色が洗ひざれてはげちよろけて來ても、さして貧乏びんぼんくさくならなかつた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
この有様でもお秀は妾になったのだろうか、女の節操みさおうってまで金銭がほしい者が如何して如此こん貧乏まずしい有様だろうか。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)