“青草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あをくさ33.3%
あおくさ25.0%
あおぐさ16.7%
あをぐさ8.3%
せいそう8.3%
ワカクサ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どれ、あのとほくのがゝ、わかるもんか何處どこだか」勘次かんじえたところだけがつくりとつた蚊燻かいぶしの青草あをくさそゝぎながら氣乘きのりのしないやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれは、青草あおくさうえこしをおろそうとしたが、そばにちいさな茶店ちゃみせがあるのにづいたので、さっそくはいって腰掛こしかけへやすみました。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一面に青草あおぐさで、これに松のみどりがかさなって、唯今頃ただいまごろすみれ、夏は常夏とこなつ、秋ははぎ真個まこと幽翠ゆうすいところと行らしって御覧ごろうじろ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貧乏びんばう百姓ひやくしやう落葉おちばでも青草あをぐさでも、他人ひと熊手くまでかまつたあともとめる。さうしてせてつちさらほねまでむやうなことをしてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
家具着類は不自由ながらも僅に用を便ずるのみ。臥して青草せいそうを握り、且つ星を眺むるなり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
第三句流布本るふぼん青草ワカクサ」であったのを古義で「春草」としたが、古鈔本中(温・京)に「春」とあるし、契沖既に注意している。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)