“青人草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおひとぐさ45.5%
あをひとぐさ27.3%
アヲヒトグサ27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然しながら土は依然として土である。歴史は青人草あおひとぐさの上を唯風の如く吹き過ぎた。農のいのちは土の命である。諸君は土を亡ぼすことは出来ない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おれの名が伝らない、劫初から末代まで、此世に出ては消えるあめした青人草あをひとぐさと同じく、おれは、此世に影も形も残さない人間になるのは、いやだ。どうあつても、不承知だ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
劫初ゴフシヨから末代まで、此世に出ては消える、アメシタ青人草アヲヒトグサと一列に、おれは、此世に、影も形も殘さない草の葉になるのは、いやだ。どうあつても、不承知だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)