青人草あをひとぐさ)” の例文
おれの名が伝らない、劫初から末代まで、此世に出ては消えるあめした青人草あをひとぐさと同じく、おれは、此世に影も形も残さない人間になるのは、いやだ。どうあつても、不承知だ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大空を見ておどろかぬ浦安うらやす青人草あをひとぐさがこころ知らなく
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
青人草あをひとぐさ細工蜂さいくばち
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)