“虞美人草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐびじんそう69.6%
ぐびじんさう13.0%
ひなげし13.0%
けしぼうず4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏目先生の虞美人草ぐびじんそうなども、その時その中に交っていたかと思う。が、中でもいちばん大部だったのは、樗牛全集の五冊だった。
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もとより高價なものですが、取出したのを見ると、虞美人草ぐびじんさうのやうな見事な朱塗しゆぬり、紫の高紐たかひもを結んで、その上に、一々封印ふういんをした物々しい品です。
妙に抵抗の無い、弱々しい感じは、日蔭に咲いた虞美人草ひなげしのようで、先刻の長虫を繩片のように扱った娘とはどうしても思われません。
(お爺さん虞美人草けしぼうずはないの、ぱっと散る。)桜草の前へ立った時、……お孝に挨拶をした爺さんが、(これは旦那様。)とその時葛木にお辞儀をしたので
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)