“高紐”の読み方と例文
読み方割合
たかひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取出したのを見ると、虞美人草ぐびじんそうのような見事な朱塗しゅぬり、紫の高紐たかひもを結んで、その上に、いちいち封印をした物々しい品です。
そのあと、義貞は、門廊の床几しょうぎにかかって、さしせまる乾坤けんこんてきの戦いをどう戦うべきか、よろいの高紐たかひもにおや指をさしはさみ、ひとり唇をかんでいた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もとより高價なものですが、取出したのを見ると、虞美人草ぐびじんさうのやうな見事な朱塗しゆぬり、紫の高紐たかひもを結んで、その上に、一々封印ふういんをした物々しい品です。