“高原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうげん38.9%
たかはら33.3%
カウゲン8.3%
かうげん5.6%
タカバル2.8%
たかばる2.8%
はら2.8%
やま2.8%
タカハラ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕辺まくらべ近く取り乱しあるは国々の詩集なり。その一つ開きしままに置かれ、西詩せいし「わが心高原こうげんにあり」ちょう詩のところでてその中の
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)
おれだつて、れにもはふとはおもはない、たゞあの石狩原野いしかりげんやだの、高原たかはら落日おちひ白樺しろかばはやしなにをかんがへてもいゝなあ——それに五ぐわつころになるとあの白樺しろかば
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
日は仲春、空は雨あがりの、サワやかな朝である。高原カウゲンの寺は、人の住む所から、オノヅカら遠く建つて居た。唯凡タダオヨソ、百人の僧俗が、寺中ジチユウに起き伏して居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ふる草津くさつかくれて、冬籠ふゆごもにも、遙々はる/″\高原かうげんゆきけて、うらゝかなつてゐる。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
その晩私たちは霧島の山麓高原タカバルの地まで車を急がせ神武天皇誕生の地という狭野神社の社務所に泊めてもらった。
霧島はおごそかにして高原たかばる木原きはらをちに雲ぞうごける
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
高原はらの上から地平線まで
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しかしわだはらが戀しくなつたのは、高原やまの風が辷りこむやうに、空想が海を走つたばかりではなかつた。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
されば地方によつて老人を棄て風も有つたのだらう。昨年押上中將から惠贈せられた高原タカハラ舊事に、「飛騨の吉野村の下に人落しと云ふ所あり。昔は六十二歳に限り此所へ棄てしと云ふ」
棄老伝説に就て (旧字旧仮名) / 南方熊楠(著)