トップ
>
高原
>
こうげん
ふりがな文庫
“
高原
(
こうげん
)” の例文
枕辺
(
まくらべ
)
近く取り乱しあるは国々の詩集なり。その一つ開きしままに置かれ、
西詩
(
せいし
)
「わが心
高原
(
こうげん
)
にあり」ちょう詩のところ
出
(
い
)
でてその中の
星
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
花
(
はな
)
は、
小
(
ちい
)
さなくびをかしげて、
男
(
おとこ
)
が、「
黒
(
くろ
)
い
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
が、
咲
(
さ
)
いていはしないか?」といったのを
聞
(
き
)
いて、
高原
(
こうげん
)
の
景色
(
けしき
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう言ってかれは目の前のあれた
高原
(
こうげん
)
を指さした。そこにはやせこけたえにしだが、風のまにまに波のようにうねっていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そこはバードック
卿
(
きょう
)
の
荘園
(
しょうえん
)
のある
高原
(
こうげん
)
の静かな土地で、荘園ではたらく
執事
(
しつじ
)
が、じぶんの
住居
(
すまい
)
に昼の食事にかえるとちゅう、
殺
(
ころ
)
されたのである。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
その
高原
(
こうげん
)
の一
角
(
かく
)
に立てば、
群山
(
ぐんざん
)
をめぐる雲のうみに、いま、しずもうとしている太陽の
金環
(
きんかん
)
が、ほとんど自分の
視線
(
しせん
)
よりは、ズッと
低目
(
ひくめ
)
なところに見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
また
谷
(
たに
)
や
濕地
(
しつち
)
や、
瀧
(
たき
)
や
湖沼
(
こしよう
)
の
附近
(
ふきん
)
には、
特殊
(
とくしゆ
)
な
草木
(
そうもく
)
がしげり、
高原
(
こうげん
)
にはそこにのみ
育
(
そだ
)
つ
植物
(
しよくぶつ
)
がはえてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
此処
(
ここ
)
はアイヌ語でニケウルルバクシナイと云うそうだ。
平坦
(
へいたん
)
な
高原
(
こうげん
)
の意。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
とこなつの
花
(
はな
)
は、かつてあの
高原
(
こうげん
)
にいたけれど、
黒
(
くろ
)
い
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
を
見
(
み
)
たことがなかったので、
脊伸
(
せいの
)
びをして、その
花
(
はな
)
を
見
(
み
)
ようとしました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「われら小勢ではあるが、
高原
(
こうげん
)
信濃
(
しなの
)
の地勢をもって、冬まで
持
(
も
)
ち
支
(
ささ
)
えれば、四囲の情勢も変って来よう」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ポート・バードックの町のうしろは、
高原
(
こうげん
)
になっている。その遠くまでつづく高原には森もある。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
高原
(
こうげん
)
や
高山
(
こうざん
)
に
登
(
のぼ
)
る
途中
(
とちゆう
)
、
鳥
(
とり
)
がわれ/\の
足音
(
あしおと
)
に
驚
(
おどろ
)
いて、ふいに
飛
(
と
)
び
立
(
た
)
つことがあります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
男
(
おとこ
)
は、この
村
(
むら
)
へはいってくるのには、いつも、あちらの
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
えて、しかも、いま
時分
(
じぶん
)
、
高原
(
こうげん
)
を
通
(
とお
)
ってくるのだということを
話
(
はな
)
しました。
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陣馬
(
じんば
)
の
高原
(
こうげん
)
には、さまざまな植物の花が、
露
(
つゆ
)
をふくんで
黒々
(
くろぐろ
)
と
眠
(
ねむ
)
っていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殊
(
こと
)
に
信州
(
しんしゆう
)
あたりの
高原
(
こうげん
)
をかっこうの
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きながら
歩
(
ある
)
いたり、
濶葉樹林
(
かつようじゆりん
)
の
涼
(
すゞ
)
しい
林間
(
りんかん
)
を
登
(
のぼ
)
つたりするときには、
鳥
(
とり
)
によびかけられるような
氣
(
き
)
がしてこちらからもかっこうと
返事
(
へんじ
)
がしたいくらゐです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
珍
(
めずら
)
しく、
空
(
そら
)
の
晴
(
は
)
れた
日
(
ひ
)
でありました。
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
から
高原
(
こうげん
)
にかけて、
澄
(
す
)
みわたった
大空
(
おおぞら
)
の
色
(
いろ
)
は、
青
(
あお
)
く、
青
(
あお
)
く、
見
(
み
)
られたのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
陣馬
(
じんば
)
の
高原
(
こうげん
)
とそことは、
平地
(
へいち
)
にしてちょうど十町ほどの
距離
(
きょり
)
があった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、トロッコの
音
(
おと
)
がしてレールの
上
(
うえ
)
が
熱
(
あつ
)
くなり、
銀
(
ぎん
)
のように
白
(
しろ
)
く
光
(
ひか
)
る
風
(
かぜ
)
が、
高原
(
こうげん
)
を
渡
(
わた
)
ったのであります。
毎日
(
まいにち
)
彼
(
かれ
)
らは
同
(
おな
)
じように
働
(
はたら
)
きました。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山
(
やま
)
へはいりかかった、
赤
(
あか
)
い
日
(
ひ
)
が、
今日
(
きょう
)
の
見収
(
みおさ
)
めにとおもって、
半分
(
はんぶん
)
顔
(
かお
)
を
出
(
だ
)
して
高原
(
こうげん
)
を
照
(
て
)
らすと、そこには、いつのまにか
真紅
(
まっか
)
に
色
(
いろ
)
づいた、やまうるしや
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
高原
(
こうげん
)
を
一人
(
ひとり
)
で
通
(
とお
)
るのもそんなにさびしいとは
思
(
おも
)
わなかったのです。
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
な
夕日
(
ゆうひ
)
は、
山
(
やま
)
に
沈
(
しず
)
みかかって、ほんのりと
余
(
あま
)
りの
炎
(
ほのお
)
が
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
を
照
(
て
)
らしていました。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、その
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
は、
町
(
まち
)
までいくには、どうしてもその
高原
(
こうげん
)
を
通
(
とお
)
らなければならなかったのです。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
秋風
(
あきかぜ
)
が
吹
(
ふ
)
きはじめると、
高原
(
こうげん
)
の
別荘
(
べっそう
)
にきていた
都
(
みやこ
)
の
人
(
ひと
)
たちは、あわただしく
逃
(
に
)
げるように
街
(
まち
)
へ
帰
(
かえ
)
ってゆきました。そのあたりには、もはや
人影
(
ひとかげ
)
が
見
(
み
)
えなかったのであります。
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つばめは、
体
(
からだ
)
をつぼめるようにして、
高原
(
こうげん
)
の
上
(
うえ
)
を
吹
(
ふ
)
いてくる、
風
(
かぜ
)
の
方
(
ほう
)
に
向
(
む
)
かっていましたが
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山
(
やま
)
は
静
(
しず
)
かで、ほととぎすが、
昼間
(
ひるま
)
から
鳴
(
な
)
いていました。かっこうも、うぐいすも、
鳴
(
な
)
いていました。ふもとの
高原
(
こうげん
)
には、
紅
(
あか
)
いつつじの
花
(
はな
)
が、
炎
(
ほのお
)
の
海
(
うみ
)
となって
展
(
ひろ
)
がっていました。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのかなたには、これらの
植物
(
しょくぶつ
)
のふるさとがありました。
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
が
高原
(
こうげん
)
の
空
(
そら
)
にかがやいたように、
夜
(
よ
)
ふけの
空
(
そら
)
にきらめき、さすがに、
都会
(
とかい
)
にも、
秋
(
あき
)
がきたのを
思
(
おも
)
わせて、
風
(
かぜ
)
がひやひやとしました。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
晩
(
ばん
)
、
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に、この
高原
(
こうげん
)
には、
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
ったのであります。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“高原”の解説
高原(こうげん、en: Plateau)とは、標高が高く、連続した広い平坦面を持つ地形である。
(出典:Wikipedia)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“高原”で始まる語句
高原溜
高原颪
高原一帶
高原備前
高原吉種
高原植物
高原富士郎
高原七左衛門