“足音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしおと83.3%
あのと11.1%
あおと2.2%
おと2.2%
あしあと1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静かな小路こうぢうちに、自分の足音あしおと丈が高くひゞいた。代助はけながら猶恐ろしくなつた。あしゆるめた時は、非常に呼息いきくるしくなつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
われは二あし三あし進み入りぬ。されど谺響こだまにひゞく足音あのとおそろしければ、しづかに歩を運びたり。先の方には焚火する人あり。三人の形明に見ゆ。
雨雲はおちかかるばかりにくらけれど、ひさしく住みなれし里なれば迷ふべうもあらじと、夏野わけ行くに、いにしへの七六継橋つぎはしも川瀬におちたれば、げに七七駒の足音あおともせぬに
すると奥のほうから、藁を踏む足音おとがかすかに近づいて来て、闇黒のなかでも一段と濃い人影が、少し離れて立った。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あの水松いちゐしたで、長々なが/\よこになって、このほらめいたうへひたみゝけてゐい、あなるので、つちゆるんで、やはらいでゐるによって、めばすぐ足音あしあときこえう。