“呼息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いき96.2%
つくいき3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この機を待ち澄ます呼息いきだった。鼓を打つにも「間」は計る、あらゆる芸能にも「間」は必要という。兵法の妙機も「間」にあった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
静かな小路こうぢうちに、自分の足音あしおと丈が高くひゞいた。代助はけながら猶恐ろしくなつた。あしゆるめた時は、非常に呼息いきくるしくなつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
我が目前にしは、ある夜深更しんかうの頃、れいの二階のまどすきに火のうつるをあやしみその隙間すきまよりのぞきみれば、狐雪の掘揚の上にりて口より火をいだす、よくみれば呼息つくいきもゆる也。