“谺響”の読み方と例文
読み方割合
こだま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは栗鼠狩りすがりといふ道楽に引かれて来たので、かれの放つた鳥銃てつぽうの音を反射する谺響こだまは、また一たびこの無人境の寂しさを破りました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
われは二あし三あし進み入りぬ。されど谺響こだまにひゞく足音あのとおそろしければ、しづかに歩を運びたり。先の方には焚火する人あり。三人の形明に見ゆ。
それまで二王立におうだちに立って、巨人が小人島こびとじまの人間を見るように、純一を見ていた岡村画伯は、「晩に来給え」と、谺響こだまのように同じ事を言って、夫人の跡に続いた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)