“二王立”の読み方と例文
読み方割合
におうだち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまで二王立におうだちに立って、巨人が小人島こびとじまの人間を見るように、純一を見ていた岡村画伯は、「晩に来給え」と、谺響こだまのように同じ事を言って、夫人の跡に続いた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
慶三は夜具を踏まえて二王立におうだちになったまま暫くは身動きも出来なかったが、突然下からお千代の泣声が漏れ聞えたのに、いささか不意を打れて梯子段の下口へ歩みで息を凝し耳をそばだてた。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)