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谺響
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こだま
ふりがな文庫
“
谺響
(
こだま
)” の例文
かれは
栗鼠狩
(
りすがり
)
といふ道楽に引かれて来たので、かれの放つた
鳥銃
(
てつぽう
)
の音を反射する
谺響
(
こだま
)
は、また一たびこの無人境の寂しさを破りました。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
われは二あし三あし進み入りぬ。されど
谺響
(
こだま
)
にひゞく
足音
(
あのと
)
おそろしければ、
徐
(
しづか
)
に歩を運びたり。先の方には焚火する人あり。三人の形明に見ゆ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それまで
二王立
(
におうだち
)
に立って、巨人が
小人島
(
こびとじま
)
の人間を見るように、純一を見ていた岡村画伯は、「晩に来給え」と、
谺響
(
こだま
)
のように同じ事を言って、夫人の跡に続いた。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「一つ」とスピイスブルク市民たる小さい、太つた爺いさん達が、
谺響
(
こだま
)
のやうに答へた。「一つ」と爺いさんの懐中時計が云つた。「一つ」とお神さんの時計が云つた。
十三時
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
すると出し抜けに笑声がして、
明
(
あき
)
座敷に
谺響
(
こだま
)
を起していたのだ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
あれ、
谺響
(
こだま
)
が返す
幽
(
かす
)
かな吐息……
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
かれは口笛を吹いて見たり、名を呼んで見たりしても、口笛と犬の名とを呼び戻す
谺響
(
こだま
)
は聞えて、犬の姿は見えませなんだ。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
大時計が、「正午だ」と云ふと、市民一同口を開けて、
谺響
(
こだま
)
のやうに「正午だ」と答へる。要するに市民は麦酒樽漬のキヤベツが好なことは無論であるが、彼等の大時計に対する自慢は又格別である。
十三時
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
お
聞
(
きき
)
なさい。すぐに
谺響
(
こだま
)
が報の答をします。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そこの谷々に
谺響
(
こだま
)
しています。9885
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
谺
漢検1級
部首:⾕
12画
響
常用漢字
中学
部首:⾳
20画
“谺”で始まる語句
谺
谺姫
谺返