足音おと)” の例文
すると奥のほうから、藁を踏む足音おとがかすかに近づいて来て、闇黒のなかでも一段と濃い人影が、少し離れて立った。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こんどは、足音おとがすぐまどしたでしました。かれは、そのおとがやさしいから……とおもって、障子しょうじけてみると、おもいもらぬおばあさんが、つえをついてゆくのでした。
幸福の鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)