“あしあと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
足跡44.4%
足痕40.3%
足迹2.8%
跫音2.8%
脚痕1.4%
足趾1.4%
足音1.4%
趾跡1.4%
跫跡1.4%
1.4%
(他:1)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なつのころ、どこの子供こどものつけた足跡あしあとかしれないが、浅瀬あさせのどろのうえのこっていました。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それぢや此處で考へて見よう。證據がないと思ひ込んでも、下手人は飛んだところに足跡あしあとを殘して居るかも知れない」
顔を洗って、朝食あさめしをやっていると、台所で下女が泥棒の足痕あしあとを見つけたとか、見つけないとか騒いでいる。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すらすらと霜の土橋に足痕あしあとをのこして、今——その川向うの道を歩いてゆく、女と男のクッキリと見える影があった。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「木戸を開けて表へ出ると、大きな馬の足迹あしあとの中に雨が一杯たまつてゐた。」(「永日小品」の「蛇」)
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
木戸を開けて表へ出ると、大きな馬の足迹あしあとの中に雨がいっぱいたまっていた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その静かな音をさせて、誰か二階の上り口から、こちらの方へ跫音あしあとを忍ばせて来る様子であった。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
荒いのとやわらかなのと、急ぐのと、入乱れた跫音あしあとを立てて、七八人。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
川を渉り、或は沿岸を往き、或は樹間或は湿地を通行するに、熊の脚痕あしあと臥跡ふしあとあり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
川畔かわばたに牛馬の脚痕あしあとの多きを見る。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
自分じぶんいへはやしとのあひだにはひと足趾あしあとだけの小徑こみちがつけてある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ蜀黍もろこしからうて足趾あしあとしたがつてはるか土手どて往來わうらいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あの水松いちゐしたで、長々なが/\よこになって、このほらめいたうへひたみゝけてゐい、あなるので、つちゆるんで、やはらいでゐるによって、めばすぐ足音あしあときこえう。
そこには熊の趾跡あしあとがあった。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
一条細い道が跫跡あしあとにかためられて、その間を、彼方の山麓まで絶え絶えについている。
白い蚊帳 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
右のピエロッチの文中、牝馬が殊に能く人の災難を予知し、微細のあしあとを認め音響を聞き分くるといえるは、牝犬が牡よりは細心甚だしく、盗人防禦ぼうぎょにもっとも適すると同義らしいが、牡馬もまたかかる能あるはほぼ前に述べた。
これについては平安朝以来種々の解釈を下し、太古天地剖判以後、大和の地は泥湿未だ乾かず、人々山にんで往来し、山に蹤跡あしあとが多かったがために、ヤマトと云うのだとか、大和には太古草昧の世、未だ屋舎あらず
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)