“あおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青砥77.8%
足音22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿礪石ろくといしのざらりとした肌理きめ真礪まと青砥あおとのなめらかな当り、刃物と石の互いに吸いつくようなしっとりした味が、なんだかもう思いだせなくなったようで、心ぼそくってしようがなかったんだ
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
後には、提灯を手にして往来をさがすような青砥あおとの子孫もあらわれるし、五十ばかりの女が闇から出て、石をさぐったり、土をつかんだりして見るのも有った。さかしい慾の世ということを思わせた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雨雲はおちかかるばかりにくらけれど、ひさしく住みなれし里なれば迷ふべうもあらじと、夏野わけ行くに、いにしへの七六継橋つぎはしも川瀬におちたれば、げに七七駒の足音あおともせぬに
天つ世の魂の足音あおとのきこゆらしゆめの国ゆくあかつきの時
夢の国 (新字旧仮名) / 片山広子(著)