“青砥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおと77.8%
あをと22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙草盆を、そこへ出しておいて、下剃は、流し元で、青砥あおとをすえて、ごしごしと、剃刀かみそりぎはじめた。二階がやわなので、地震のように、家がうごく。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
粉をふいたような青砥あおと色の地に、くすんだ千歳茶ちとせちゃの斜山形がたてつれの疵みたいに浮きあがっているの。
猪鹿蝶 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
つとめ美名を後世につたへし青砥あをと左衞門尉藤綱ふぢつな公事訴訟等くじそしようとうを聞るゝときは必ず眼を閉塞ふさぎて調べられしとこそ聞えたれ抑々そも/\越前守殿此長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それからおまへの使ひなれた青砥あをとのうへにきずのつかないやうにおいてくれ。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)