“青砥左衛門尉藤綱”の読み方と例文
読み方割合
あおとさえもんのじょうふじつな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「改心のついでに、その足もとに散らばっているお金を拾い集めたらどうだ。」と六右衛門は、八つ当りの不機嫌ふきげんで、「これだって天下の宝だ。むかし青砥左衛門尉藤綱あおとさえもんのじょうふじつなさまが、」
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
鎌倉山かまくらやまの秋の夕ぐれをいそぎ、青砥左衛門尉藤綱あおとさえもんのじょうふじつなこまをあゆませて滑川なめりがわを渡り、川の真中にいて、いささか用の事ありて腰の火打袋を取出し、袋の口をあけた途端に袋の中の銭十もんばかり
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)