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藤綱
読み方 | 割合 |
ふぢづな | 50.0% |
ふぢつな | 50.0% |
わたりはてゝかの
藤綱にすがりて
岸にのぼりしさま
猿のごとし、はからず人のわたるを見て目を
新にせり。
渡りは二十間あまり、橋の
広さは三尺にたらず、
欄杆はもとより作らず、橋を渡りて
対ひの岸に
藤綱を岸の大木にくゝし
下げてあり。
之に
縋りて岸にのぼるたよりとす。
勤め美名を後世に
傳へし
青砥左衞門尉
藤綱は
公事訴訟等を聞るゝときは必ず眼を
閉塞て調べられしとこそ聞えたれ
抑々越前守殿此長庵を