“欄杆”の読み方と例文
読み方割合
らんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その水の上へむかしの泉殿いずみどののようなふうに床を高くつくって欄杆らんかんをめぐらした座敷がつき出ておりまして五、六人の男女がうたげをひらいておりました
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
わたりは二十間あまり、橋のひろさは三尺にたらず、欄杆らんかんはもとより作らず、橋を渡りてむかひの岸に藤綱ふぢづなを岸の大木にくゝしげてあり。これすがりて岸にのぼるたよりとす。
その群衆は、普通ふつう、路上に形作らるるものに比べては、かなり大きいものであった。しかも、それが岸にっては堤防に、橋の上では欄杆らんかんへとギシギシとめられている。
死者を嗤う (新字新仮名) / 菊池寛(著)