“縋”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すが97.0%
0.8%
0.5%
もつ0.3%
から0.2%
こび0.2%
すかり0.2%
すがっ0.2%
すがり0.2%
0.2%
(他:2)0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“縋”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.9%
文学 > 日本文学 > 戯曲11.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
貫一の手にすがりて、たちまちその肩におもて推当おしあつると見れば、彼も泣音なくねもらすなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
路地の角まで見送って、ややあって引返ひっかえした小芳が、ばたばたと駈込んで、半狂乱に、ひしと、お蔦にすがりついて、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを見て、直ぐあとにいて来ながら、葛岡は、手を一つわたくしの身体にかけても呉れないわびしさ。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
入口に訪れた人の声を聴いただけで、その後をけている者があると察したのは恐ろしい慧眼けいがんです。
「二人とも何をしている、拾ったのは何んだ」と呼んだ者がある、振り向いて見ると父のモンテス博士で、ニコニコしながら進みよる。二人とも嬉しそうに、左右からその首にがりつき、
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
季節の祭礼は過ぎたのに——花の盛は過ぎたのに、——古ぼけた思想を後生大事に、守っているヤクザな思想家のように、どうして何時迄いつまでも過去を夢見て——あった日の貧弱な全盛にがって、獅噛しがみついてなんかいるのだろう?
奥さんの家出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし、工場主の前田弥平氏はその機構の中の一つの細胞のように愉快な笑いで語りながら、彼らと一緒にもつれていた。
仮装観桜会 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
もつれつ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのうすあまい匂いは私のどうすることもできない、樹木にでもからみつきたい若い情熱をそそり立て、悩ましい空想を駆り立ててくるのであった。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
……彼が自分でめたバットの銀紙で球を作りながら、時々その重量と直径とを比較して行くうちに、直径の三乗と重量とが正比例して増加して行く事を、方眼紙にドットして行った点の軌跡きせきの曲線から発見し得た時の喜びようは、今でもこの眼にこびり付いている。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此時は里人さとひと幾十人をやとひ、かんじきすかりにてみち蹈開ふみひらかあとしたがつゆく也。
かるがゆゑに冬の雪中はかんじきすかり穿はきみちゆく
それをもいとわない浅間しさで、を抱いた洋服がやっと手をすがっって乗掛のっかけた処を、鉄棒で払わぬばかり車掌の手で突離された。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしあなたにおすがり申していると、気楽な、
昔からの神様におすがり申しましょう。
そういう相手を高倉は引きるのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
たすくる人はなくとも雪さへきえなば木根きのね岩角いはかどとりつきてなりと宿へかへらんと、雪のきゆるをのみまちわび幾日といふ日さへわすれ虚々うか/\くらししが
恵みのないおつかさま。お前さまにおスガりするにも、其おまへさますら、もうおいでゞない此世かも知れぬ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
男たちに言ひつけて、畳にしがみつき、柱にかきスガ古婆フルババツカみ出させた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)