“御縋”の読み方と例文
読み方割合
おすが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしても貴方に助けて頂かなければならない。それには先づ貴方に御縋おすがり申して、家内のことを世間の人に御話下さらないやうに。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「実は先生に御縋おすがり申して、誰も知ってるものがないのに出て参りましたのですから、大層失望しましたのですけれど」
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
が、いかにたのまれましても人間にんげん寿命じゅみょうばかりはうにもなりませぬ。随分ずいぶんしん不乱ふらんになって神様かみさま御縋おすがりするのでございますが、ぬものは矢張やはんでしまいます。