“死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
し60.3%
じに9.0%
しに6.8%
じ4.1%
ち3.3%
しん3.2%
な1.9%
くたば1.4%
しな1.3%
しぬ0.9%
お0.7%
う0.6%
なく0.6%
しゝ0.4%
い0.4%
ころ0.4%
みまか0.4%
ご0.3%
まか0.3%
あが0.3%
うせ0.3%
くた0.3%
しの0.3%
まい0.3%
デス0.3%
しね0.1%
おっこ0.1%
ごねつ0.1%
しす0.1%
しイ0.1%
すん0.1%
と0.1%
まかれるひと0.1%
めえ0.1%
シ0.1%
シニワ0.1%
トート0.1%
ミウセ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっそく家(うち)に駆(か)けて帰(かえ)って、いつか薬売(くすりう)りからもらいました丸薬(がんやく)を持(も)ってきて、それを死(し)にかかっているわしにのませてやりました。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
次から次とおそいかかって来る波しぶきに、息をするのもやっとの思いで、舟の上にいながら、今にもおぼれ死(じに)しそうな気がします。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
まア/\死ぬのは何時(いつ)でも死なれるから、私(わたし)も斯うやってお前を助けるからはいざお死(しに)なさいと刄物を渡す訳には人情として出来ん
「あの若者(わかもの)は毎日(まいにち)つっ伏(ぷ)したきり、物(もの)も食(た)べずにいる様子(ようす)だが、あのまま置(お)いてかつえ死(じ)にに死(し)なれでもしたら、お寺(てら)の汚(けが)れになる。」
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
つい先週も、鍛冶屋が一人、焼けておっ死(ち)にましたがね、なかなか立派な腕前の鍛冶屋で、錠前屋の仕事まで心得ておる男でしたがね。
ああ嬉しや、私は本望が協(かな)った。貴下に逢えば死(しん)でも可(い)い。と握りたる手に力を籠めぬ。何やらん仔細あるべしと、泰助は深切に
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところが所天(つれあい)が死(な)くなってからというものは、其(その)男の怨霊(おんりょう)が如何(どう)かすると現われて、可怖(こわ)い顔をして私を睨(にら)み、今にも私を取殺(とりころ)そうとするのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「へ、へ、へ、へ、どんなものだ。その煙りを嗅いだが最後、手前の鼻はもげっちまうぜ。気息を抑える発臭剤! 可哀そうだなあ、死(くたば)れ死れ!」
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
けれども彼等は死(しな)ない。判決の変改は出来なくとも、その効果は或る方法によつては動かし得ないでもない。或方法……或方法……。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
何と思わ無くとも分ッて居ます、甥の畜生が伯父の死(しぬ)るのを待兼て早く其身代を自分の物にする気になり殺したに極て居ます
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それまでにぜひとも壊血病(くずれ)になるつもりで、死(お)ちた海鴨とロッペンの卵のほかは喰うまいとかくごをきめたのでございます。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ここにその妻(みめ)須世理毘賣(すせりびめ)は、喪(はふり)つ具(もの)一〇を持ちて哭きつつ來まし、その父の大神は、すでに死(う)せぬと思ほして、その野に出でたたしき。
「ほんにおめえもお品(しな)さんに死(なく)ならつたのが不運(くされ)だつけのさな、そんだがおめえ長命(ながいき)したゞけええんだよ」婆(ばあ)さん等(ら)は口々(くちぐち)に慰(なぐさ)めつゝいつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
見合せ一聲(せい)叫(さけ)んで肩先より乳の下まで一刀に切放せば茂助はウンとばかりに其儘(そのまゝ)死(しゝ)たる處へ以前の曲者(くせもの)石塔(せきたふ)の蔭(かげ)より現(あらは)れ出るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こないだの山崩れでころッと死(い)てしもたもんや思(おも)て、もういっぺんベンゲットへ帰ろやないか。ここで逃げ出してしもてやな、工事が失敗(すかたん)になって見イ、死んだ連中が浮かばれん。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
その彫刻の美が柩の中の、堅い床の上にある。(間)女よお前は俺に問うか、「語れ公子を殺せし毒と」(銀の竪琴を見て)毒は白銀の弦より流れ、あふれて彼を死(ころ)したのだ。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
信玄死しては天(あめ)が下に一四三対(つゐ)なし。不幸にして一四四遽(はや)く死(みまか)りぬ。信長の器量人にすぐれたれども、信玄の智に及(し)かず、謙信の勇に劣れり。
それが、近ごろ死(ご)ねまして、ちょっとまとまったものを貰ったから、それを資本(もとで)にここで開店いたしましたこの居酒屋、チチン。
一一八呆自(あきれ)て足の踏所(ふみど)さへ失(わす)れたるやうなりしが、熟(つらつら)おもふに、妻は既に死(まか)りて、今は狐狸の住みかはりて、かく野らなる宿となりたれば
自殺者の眼のやうに、死(あが)つてござるお月樣
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
切めては害(がい)を加へ參らせじとのすさび、憎くき奴とは思し給ふとも、死(うせ)たる後は吊らはせ給へとて、眞心よりの涙に詞はふるへて、疊(たゝみ)につきたる手をあげも得せず、恐れいりたる躰
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
洩らす者は、肉親といえども許されない! 洩らしたな浪江! 聞いたな茅野雄! ……娘ではないぞ! 甥でもない! 教法の敵だ! おのれ許そうか! ……生かしては置けぬ! 犬のように死(くた)ばれ!
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
死んで暗い道を独(ひと)りでとぼとぼ辿(たど)って行きながら思わず『マサカ死(しの)うとは思わなかった!』と叫びました。全くです、全く僕は叫びました。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
まるで順番のようにばったばったと他愛なく死(まい)る。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その方(かた)の支配はわれわれすべての者の上に及び、その方の領域は果しもなく、その御名(みな)は『死(デス)』と申し上げるのであるぞ
苟(かりそめ)にも主(ぬし)ある人の妻(もの)から艶書を持って来て返事をやるような文治と心得て居(お)るか、何(なん)の為に文治の所へ来て居る、汝(わりゃ)ア畳の上じゃア死(しね)ねえから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
精も根(こん)も吟味の練磨(れんま)に打ちこんで、こうも身を痩せさせているのは、しゃれや冗談でやっているのではありません。多寡が死(おっこ)ちた鶴一羽。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ざま見よ、気味が宜いな。貴様の阿母(おつかあ)が死(ごねつ)たがいや、やあい、親なしい!」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「性蓮院妙相日縁信女、父本皓、母渋江氏、安永(あんえい)六年丁酉(ていゆう)五月三日死(しす)、享年十九、俗名千代、作臨終歌曰(りんじゅううたをつくりていわく)」云々(うんぬん)としてあるのは、登勢の生んだ本皓の女(むすめ)である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
紅(あアか)い金魚(きんぎよ)も死(しイ)ぬ、死(し)ぬ。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「昔(むかす)の間貫一は死(すん)ですもうとる」
はい、旦那さま、一年のうちに女房(かかあ)と、娘と、男の子を二人死(と)られました。
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
世の人生(いける)を以て死(まかれるひと)に誤つことを惡む、此れ其の縁(ことのもと)なり
支那歴史的思想の起源 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
「現場に血が飛んでねえのは死(めえ)ってる奴を斬った証拠。」
トリツク怒濤(ドトウ)、実(ジツ)ハ楽(タノ)シキ小波(サザナミ)、スベテ、コレ、ワガ命(イノチ)、シバラクモ生(イ)キ伸(ノ)ビテミタイ下心(シタゴコロ)ノ所為(ショイ)、東京(トウキョウ)ノオリンピック見(ミ)テカラ死(シ)ニタイ、読者(ドクシャ)ソウカト軽(カル)クウナズキ、深(フカ)キトガメダテ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
私が死日(シヌルヒ)ハ天下大変にて生ておりてもやくにたゝず、おろん(ママ)ともたゝぬよふニならねバ、中〻こすいいやなやつで死(シニワ)ハせぬ。
罪(シュルド)と死(トート)。それはハイデッガーによれば存在の原型を構成するとしもいわれる。
故レわれ共追い下りなば、汝待ち取れ、若し待ち取らずば、必ず汝を殺さんと云いて、猪に似た大石を、火もて焼きて転ばし落しき。爾(カレ)追い下り取る時に、其石に焼著(ヤキツカ)えて死(ミウセ)給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)