“しに”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珠子はしにもの狂いに目をつむっているつもりでも、恐ろしければ恐ろしい丈け、怖いもの見たさの薄目がひとりでに開いて来る。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
九平 ほかにない、姫川図書め、しにものぐるいに、確にそれなる獅子母衣に潜ったに相違なし。やあ、上意だ、逆賊出合いであえ。山隅九平向うたり。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しにてさきに我に涙を流さしめし汝の顏は、かく變りて見ゆるため、かの時に劣らぬ憂ひを今我に與へて泣かしむ 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)