“斃死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいし58.8%
くたば23.5%
おち5.9%
くたばっ5.9%
へたば5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中野お犬小屋のお犬が、一夜に十数頭も斃死へいしした事件は、当然、将軍の綱吉、母堂桂昌院を初め、柳沢吉保の耳にももちろん入って
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『明日がえ? 行くどもせア。權作ア此老年としになるだが、馬車つぱらねえでヤ、腹減つて斃死くたばるだあよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
阿母おふくろが死んだあとで、段々馬場も寂れて、一斉いっときに二ひき斃死おちた馬を売って、自暴やけ酒を飲んだのが、もう飲仕舞で。米も買えなくなる、かゆも薄くなる。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何か、直ぐに連れてここへ来る手筈てはずじゃった、猿は、留木とまりぎから落ちて縁の下へ半分身体からだ突込つッこんで、斃死くたばっていたげに云う……嘘でないな。」
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あきれた人間にんげんどもだ、其樣そん臆病をくびやう船長せんちやうなんかは、げたとてどうせろくことはあるまい、なみでもくらつて斃死へたばつてしまつたらうが、※一まんいちきてゞもやうものなら、この武村新八たけむらしんぱち承知しやうちしねえ、世間せけん見懲みせしめ