“一斉”のいろいろな読み方と例文
旧字:一齊
読み方割合
いっせい60.0%
いっとき20.0%
いちどき9.5%
いつせい7.4%
ひととき2.1%
いつとき1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは伊藤や須山の影響下のメンバー、新しい細胞に各職場を分担させて一斉いっせいに「馘首かくしゅ反対」の職場の集会を持たせることだった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
見る見る野の末に黒雲がかかると、黒髪の影の池の中で、一つ、かたかたと鳴くに連れて、あたりの蛙の一斉いっときに、声を合わせるのが
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はは、何か謂われると気に障ってうるさいな? 可いや、可いやお前になってみりゃ、盆も正月も一斉いちどきじゃ、無理はねえ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時君達のだれも彼もが、ちやうど教室で算術や読み方の問題を、きかれたときのやうに、一斉いつせいに手を上げられることを望んでゐる。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
一斉ひとときはふらるる牛の夢くわとばかりうめもだゆる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朝夕の風、日南ひなた、雨、露、霜も、一斉いつときに貨物車に積込むのださうである。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)